← 技術ブログ
インフラ

UnraidからProxmoxへのVMマイグレーション — 実務チェックリスト

LVM-thin → qcow2変換、UEFI/TPM移行、キャッシュ配置までの実際の手順。

2026-10-29 · 約7分

ProxmoxからUnraidへVMを移行する作業は、ディスクイメージのコピーだけでは終わりません。ファームウェア、TPM、ディスクコントローラ、ネットワークモデルのいずれか一つでも食い違うと、起動段階で止まります。実際に7台を検討しながら整理した手順です。

1. 事前調査 — 移行可能なVMかどうかをまず判断

最初に確認すべきはBitLockerとTPMの使用有無です。Windows 11系でTPM 2.0ベースのBitLockerが有効になっている場合、復号キーを確保していない状態での移行はデータ損失につながります。

2. ディスク変換 — LVM-thinからqcow2へ

ProxmoxのデフォルトストレージはLVM-thinです。Unraidはqcow2ファイルベースなので、形式変換が必要です。元を触らずコピーで作業するのが原則です。

# Proxmox ホスト上(VM 停止状態)
qemu-img convert -p -O qcow2 \
  /dev/pve/vm-105-disk-0 \
  /mnt/backup/vm-105-disk-0.qcow2

# Unraid の domains 共有へコピー後
qemu-img info vm-105-disk-0.qcow2   # virtual size の確認

変換後、virtual sizeと元のプロビジョニングサイズが一致するかを必ず確認します。qcow2はsparseなので、ファイルサイズ(df)とvirtual sizeが異なるのが正常です。

3. マシンタイプとファームウェア

項目ProxmoxUnraid対応
ファームウェアSeaBIOS / OVMFi440fx-7.2 / q35-8.1
ディスクバスvirtio-scsi / SATAvirtio / SATA
ネットワークvirtiovirtio-net

SeaBIOSでインストールされたVMをq35 + OVMFに変更すると起動しません。元のマシンタイプをそのまま合わせるのが最も安全です。OVMFを使う必要がある場合(例:TPM 2.0、Secure Boot)は、別途EFIパーティションを準備する必要があります。

4. キャッシュ配置 — 性能が分かれるポイント

Unraidのアレイはパリティ演算のため書き込みが遅いです。VMディスクは必ずキャッシュプール(NVMe)に置き、キャッシュはミラーで構成することを勧めます。

キャッシュが単一NVMeだと、そのディスク1台が全VMのSPOFになります。実際に検討対象だったシステムもキャッシュがミラーでなかったため、改善項目として挙げました。

5. マイグレーション後の点検

このテーマについてさらに話してみましょうか?

現場の状況をお知らせいただければ、適用可能な構成を検討いたします。

技術問い合わせ →
📞 전화 문의 053-327-1917 기술문의 →